青春18きっぷでの日本縦断旅行2日目。
この日は熊本県の八代駅から福岡県の博多駅までの移動。
1日の移動距離にしては短いですが、実はどうしてもトルコライスを食べたくて、長崎に寄り道しました。
というわけで進んだ距離は短いですが、乗車時間は約7時間とそこそこ。
八代駅 06:39 〜 鳥栖駅 09:06(鹿児島本線)
今日の旅のスタートは熊本県の八代駅から。
駅に到着したのは朝の6時頃だったのですが、駅前の煙突は変わらずもくもくと煙を吐いていました。
もしかして24時間稼働の工場なのでは?
2日目の今日、目指すゴールは福岡県の博多駅。
縦の移動としては少ないのですが今日はちょっと寄り道して長崎に行くので、下手に進むよりも博多で一泊して明日は一気に進もうという作戦です。
まずは長崎本線の入口、佐賀県の鳥栖駅を目指します。
駅構内に入ると、最初に目に入るのは今は不通の『肥薩線0起点 八代駅』の看板。
青春18きっぷでは無料で特急列車に乗ることができる区間がいくつかあるのですが、その一つがここ肥薩線。
特急列車『いさぶろう・しんぺい号』で吉松駅からここ八代駅まで来られるんですよね。
特急いさぶろう・しんぺい号とまではいかないけど、こちらの車両も黒とシルバーの車体がスタイリッシュでかっこいい。
まずはここ八代駅から最初の乗り換え駅である鳥栖駅を目指します。というわけで2日目の旅スタート。
鳥栖駅 09:14 〜 長崎駅 10:54(長崎本線)
佐賀の鳥栖駅に到着。本当ならここからさらに北上して博多へ向かうべきですが、今回の旅では寄り道して長崎へ。
ここからは特急かもめに乗って、長崎へ向かいます。
青春18きっぷでも乗車できる特急列車はいくつかありますが、残念ながら特急かもめは対象外。
片道4330円と大きな出費ですが、普通列車のみで行くと片道4時間往復8時間とそれだけで日が暮れてしまいます。
長崎で楽しむ時間を作るためにも、これは必要経費!と自分を言い聞かせて、特急列車に投資。
さすが特急列車。普通列車と違って乗り心地抜群。
ちなみに2022年9月23日の西九州新幹線の開業により、この在来線特急かもめも名前と運行区間を変更するそう。
”特急かもめ”としてこの列車に乗れるのは、今だけ。これは貴重。
と、ポジティブに考えながら長崎に向かいます。
『長崎駅』に到着
特急かもめに乗って、約1時間半で長崎に到着。
今回長崎に来た目的はトルコライス。
とは言え、往復1万円近くかけてトルコライスだけを食べて帰るなんてもったいない。
時間もそれなりにあるのでトルコライスを食べる前に、周遊バスに乗って長崎観光を楽しむことに。
さすが江戸時代の日本の玄関口、長崎。
長崎駅のすぐ近くに港があるのですが、街並みと港が上手く混ざり合っている感じがなんとも素敵です。
同じ港町の横浜とは違った、異国情緒があふれる街並みです。めちゃくちゃ好きな感じです。
長崎の観光地と言えば出島
長崎の観光地で真っ先に思い浮かんだのが『出島』
個人的なイメージでは、大きい場所だと思ってました。実際に訪れてみると、想像以上に小さくて驚き。
こんな一地域の小さな区画が世界と繋がっていたと思うと面白いですよね。
中は江戸時代のような街風景でありながら、随所に垣間見える西欧風の装飾や色彩。
でも、それがケンカせずむしろ調和して、ひとつの新しいものになっているから不思議です。
日本家屋に緑の手すりや窓枠、壁や襖にはカラフルな模様もあって、見ていて全然飽きないんです。
一見すると、奇抜にも思えるのに、むしろどこか懐かしさを感じるのはなんでだろう。
時期的にもちょうど桜の開花時期でしたので、建物の緑と桜の淡いピンクがとても綺麗。
日本であって日本でない。もちろん海外でもない。この和洋の歴史が入り混じったハイカラ文化、良き。
長崎新地中華街で食べ歩き
そういえば、トルコライスのことしか頭になく、今朝から何も食べていませんでした。
これからトルコライスを食べに行くのだけど、あまりにもお腹が空いたので小腹を満たしに長崎新地中華街へ。
中華街といえばまず横浜が思い浮かびますが、ここ長崎中華街は日本三大中華街のひとつ(あと2つは神戸と横浜)
横浜中華街より小さい気がしますが、その分凝縮されているような印象。
中華風な賑やかな装飾が多く、歩いているだけで楽しい。
つい浮かれてしまい、これからトルコライスを食べるというのにちょっと食べ過ぎました。
あと、なかなかユニークな名前の喫茶店を発見。
めっちゃ気になるのに休みでした。
老舗喫茶店「ツル茶ん」で念願のトルコライス
次はいよいよ本命のトルコライスを食べに。
今回訪れたのは、トルコライスやミルクセーキで有名な「ツル茶ん」
創業は大正14年、今年(2022年)で創業から97年の歴史を持つ喫茶店で、九州最古の老舗喫茶店と言われています。
改装はしていますが、それでも戦火を乗り越えてきたと思うと、感慨深いものがありますね。
そんな喫茶店でトルコライスを食べられるなんて。幸せ。ああ、幸せ。
さすが老舗だけあって、トルコライスだけでも10種類以上あるのですが、ここはやはり定番の昔なつかしトルコライス(税込1,380円)
バターライスに、ナポリタン、とんカツにカレーがひとつの皿に。
小学生が好物をつめ込んだ最強お昼ご飯みたいですが、とにかくこれが美味い。
ひとつひとつは至って普通の、昔ながらの喫茶店の定番メニュー。
なのに、ひとつの皿に盛り付けるとなんでこんなにもワクワクして、そして美味しく感じるんでしょうね。
しっかりとした味付けでボリュームもあって、身も心も大満足でした。
お目当てのトルコライスも食べ、長崎の街もある程度観光したので駅へ向かうことに。
にしても数時間街をぶらぶらと歩いただけなのだけど、長崎の街はなんだか開放感があって心地いい。
路面電車が走っているから道も広いし、坂も多いから街に奥行きを感じるんでしょうか。
今回巡れなかった観光地もあるし、長崎には他にも美味しいものがいっぱいある。
寄り道ででは無く、今度は長崎目当てに旅に来たいです。
長崎駅 16:17 〜 鳥栖駅 17:53(長崎本線)〜 博多駅 18:45(鹿児島本線)
さて、ここからは現実に戻って。
来た道を戻って鳥栖駅から、今日のゴール博多駅に向かいます。
しかし、ただ戻るだけでは味気ないので、旅のおともに長崎駅で文明堂のカステラと牛乳を購入しました。
乗り心地抜群な座席に座って窓の外を眺めながらカステラを堪能。至福の時間です。
途中、鳥栖駅で普通列車に乗り換え。次の電車まで時間があったので一旦改札外に出てみました。
鳥栖駅の駅舎は見た目は古くて歴史を感じる駅舎なのに、15もの路線が停車するターミナル駅なのが面白い。
調べてみると、鳥栖駅は130年の歴史を持つ駅で、九州鉄道(初代)開業時より現存する九州最古の駅の一つとのこと。
交通の要衝ってどんどん新しく開発されていくイメージだけど、こういう歴史ある建物とか駅舎もそのままであってほしい。(原宿駅とか)
今日のゴール福岡県博多駅に到着。
長崎駅から約3時間かけて、2日目のゴール「博多駅」に到着しました。
というわけで、2日目は熊本県八代駅から福岡県博多駅までの移動。
移動距離としてはそれなりにあるものの、縦の移動としてはそこまで進展のない1日でした。
2日目
移動駅:八代駅〜長崎駅〜博多駅
移動時間:約6時間30分
ちなみに今日のゴール、博多駅で行きたい場所があったので宿にチェックイン後、ダッシュでお目当ての場所へ。
ネットで見ていた場所ですが、現地に来ると空気感も感じられるのでいいですね。
当初旅の予定にはなかった、今日の長崎への寄り道。
「ただ旅程をこなすだけじゃつまらない。心の赴くまま自由に旅をするのも鉄道旅の醍醐味じゃないか。」と思いつつも、計算してみると思いのほか散財していました。
移動2日目(調整日などもろもろ入れると、実は4日目)でまだ九州から出られてない。明日からは少し節約しなきゃ。
本日の宿は『ナインアワーズ 中洲川端』
本日の宿は、全国チェーンのカプセルホテル『ナインアワーズ 中洲川端』
ナインアワーズ中洲川端 宿泊代:1700円
博多などの都市部だともう少し良いホテルにも泊まれますが、日中贅沢しすぎたので帳尻合わせで宿は少し抑えめに。
といっても駅直結だし、清潔感はあって綺麗なホテルではあるので寝るだけなら問題なし。
ただ、どうしても福岡グルメが食べたくなってもつ鍋を食べに行きました。めっちゃ美味かった。
しかし、スタートして4日も経つのに旅の行程の前半、しかも九州すらまだ出れてないけど果たして大丈夫だろうか(笑)
明日から。明日こそは本気出すから。