これは、ずっとやってみたかった『青春18きっぷを使って鉄道で日本を縦断する旅』の記録です。
約2週間かけて、南の始発駅鹿児島県「枕崎駅」から北の終着駅北海道「稚内駅」までの日本縦断をしてきました。

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記念すべき旅の初日。

この日は鹿児島のターミナル駅、鹿児島中央駅からのスタートです。

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鹿児島中央駅

まずは、ここから始発電車に乗り本州で南の終着駅『枕崎駅』へ向かい、そこから北の終着駅『稚内駅』を目指して日本縦断の旅がスタートします。

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指宿枕崎線の象徴ともいえる「NANOHANA」

ここから指宿枕崎線に乗り、南の終着駅『枕崎駅』を目指します。

鹿児島中央駅 04:47 〜 山川駅 06:02(指宿枕崎線)

鹿児島中央駅から枕崎駅へ向かう際に、山川駅で一旦乗り換えます。

この山川駅は日本最南端の有人駅。

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日本最南端の有人駅「山川駅」だけどこの時間は人がいませんでした。

山川駅の目の前はすぐ海なんですが、夜明け前の山川駅からの景色はそれは綺麗で、これからの旅の気分を盛り上げてくれます。

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下り線ホームからの景色
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夜明け前の山川駅はとても綺麗。

乗り換えまでの時間に少し余裕があったので、ちょっとだけ景色を堪能。

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枕崎駅に向かうため、反対ホームへと移ります。

車両は2両編成から1両編成へ。ここからまた2時間かけて、枕崎駅へ向かいます。

山川駅 06:11 〜 枕崎駅 07:25 (指宿枕崎線)

ローカル線で早朝のこの時間帯、乗客は少ないのかと思いきや、意外にも乗客が多い車内。

指宿枕崎線の沿線に学校があり、その通学の足として学生たちが多く利用しているようで乗客はほぼ学生でした。

学生以外は僕含めて数人。おそらく、この人らは皆僕と同じ18キッパーなんじゃなかろうか?(笑)

ところで、山川駅から枕崎駅までのこの区間はさまざまな景色が見られるので、乗っていてとても楽しい区間。

しばらく茂みの中を走るんですが、これが『電車に乗っている』というよりアトラクションみたいで、ちょっとワクワクしましたね。

枝が窓に当たるたびに「ピシッピシッ」と聞こえてくるのが面白い。なんだかジャングルを冒険しているような気分になります。

そして、その茂みを抜けると、今度は一気に視界がひらけて一面には畑が広がります。

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遠くにはヤシの木があったり、沖縄とはまた違った南国チックな風景が。

でも沿線に沖縄っぽい建物を見かけたりして沖縄との共通点を感じたり。

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とにかく見ていて飽きません。

そして、前面には何とも見事に佇む”薩摩富士”こと開聞岳。

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凄い迫力なのに、窓ガラス越し&その窓ガラスも車両が古く汚れているため、なかなかこの景色の素晴らしさが伝えられないのが悔しい。

実際に見ると、同じ南国でも沖縄とはまた違ったその景色に圧倒されます。

特に”薩摩富士”と呼ばれる開聞岳の雄大さは、これを見るためだけにまたここに来たいと思うほど。

フリー素材ですが、こんな感じ。

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青春18きっぷは在来線の乗り放題なので降りてもいいのですが、まだ旅は始まったばかり。

先は長いので降りたい気持ちをグッと抑えて、枕崎駅を目指します。

今度は鹿児島のローカル線を制覇しに、また来たい。

また途中には日本最南端の西大山駅も。

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日本最南端の駅「西大山駅」

一番端っこの駅は枕崎駅なのですが、位置的に最南端は実は西大山駅なんです。

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停車時間は30秒程度なので、残念ながら今回は駅名の看板を撮影するだけタイムアップ。

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ここもいつか降りてみたい駅のひとつ。

南の始発・終着駅『枕崎駅』に到着

鹿児島中央駅を出発して、約3時間。ついに南の終着駅『枕崎駅』に到着しました。

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枕崎駅

鹿児島県枕崎市は鰹で有名な港町。
スーパーに並んでいる鰹節の原産地を見ると、”鹿児島県枕崎産”のものもたくさんあります。ぜひ機会があったら購入したい。

鰹が有名なだけあって駅にも鰹が。

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鰹のオブジェ

駅舎自体はレトロな雰囲気の無人駅です。

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枕崎駅の駅舎

ちなみに駅舎の中はこんな感じ。

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そして、ありました。南の始発・終着駅『枕崎駅』の看板。

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ここから約3100km先に、今回の旅のゴール北の終着駅『稚内駅』があります。

今自分がいる鹿児島と、3100kmも遠く離れている北海道が1本の線路でずっと繋がっている。

そう思うと、とてもワクワクしてきます。

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終着駅だからここで行き止まり

自分の日常が線路一本で、遠くの誰かの日常と繋がっていることを想像すると素敵ですよね。

さて、ここからが旅の本当のスタート。

ここ鹿児島の始発駅『枕崎駅』から、北海道の終着駅『稚内駅』を目指します。

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本土最南端の始発・終着駅 枕崎駅

そして今日1日目のゴールは、熊本県の八代駅。

行けるかどうか正直心配でしかないけど、とりあえず行ってみようと思います。

それでは、日本縦断旅行スタート。

枕崎駅 07:35 〜 指宿駅 08:54 (指宿枕崎線)

まずは枕崎駅から今朝出発した鹿児島中央駅を目指します。

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来た時はうってかわって、車内は人が数人ちらほらといる程度。

ほとんどが行きの列車にも乗っていた人たちなので、やはりおそらくは18キッパー。

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来た道を約3時間かけて戻るだけなので退屈かと思いきや、進行方向が違うと見える景色も変わってくるから、一度で二度楽しい。

そして、今回最初の下車駅は『指宿駅』

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言わずと知れた、砂蒸しの郷です。

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駅前には足湯があります。

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ちょっと寄り道して指宿の砂蒸し風呂へ。

指宿駅から路線バスで10分ほど行ったところにある、砂蒸し会館「砂楽」

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指宿温泉 砂むし会館 砂楽


受付で1500円を払って、いざ人生初の砂蒸し風呂へ。

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写真奥にみえる海岸の砂浜に立てられた、葭簀の屋根を架けただけの小屋で寝っ転がり、温かい砂をたっぷりかけられます。

結構しっかり砂をかけられました。でも頑張れば身動きがとれる程度の量なので安心。

程良くずっしりとした砂の重み、少しザラついた砂の質感、そして中からじんわりと温めてくれる砂の温度がなんとも心地いい。

個人的には、冬の寒い日の朝のお布団の中と同じような心地よさです。

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写真撮影がNGだったので、イメージです。

温かい砂蒸し風呂で体をじんわりと温められながら、聞こえてくる心地良い波の音。ああ、いい。
もう、これだけで十分満足な旅。

なんて実際そんなことないので10分くらいで出ましたが、体は汗だく。

でも、サラサラしていてすっきり。心なしか、頭の中もクリアになった気がします。

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目の前の海も絶景。

その後、屋内の温泉でゆっくりと。砂蒸し風呂と屋内温泉が楽しめるなんて贅沢。旅の序盤からもう文句なし。大満足です。

ただ、ひとつだ驚いたのは、脱衣場から砂浜までの間を下着無しの浴衣姿で移動すること。

全裸に浴衣1枚軽く羽織っただけの状態で外を歩くんです。
急な海風に吹かれてはだけでもどうしよう、とヒヤヒヤしました。

指宿駅 11:06 〜 鹿児島中央駅 12:18 (指宿枕崎線)

正午過ぎに、やっと今朝出発した鹿児島中央駅に戻ってきました。

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気づけば朝から何も食べていなかったので、さすがに空腹。

駅ナカでお昼に鹿児島のご当地グルメ鶏飯(けいはん)を。

美味しいお出汁に、たくあんが絶妙なアクセントになって美味しい。
鹿児島に来たら、ぜひ食べてみてほしいご当地グルメのひとつ。

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鶏飯

みやま本舗 鹿児島中央駅店

鹿児島中央駅は九州新幹線の終着駅。

駅周辺にはショッピングモールや土産物屋、さらには映画館、観覧車などもあります。

駅だけでも買い物やグルメ、エンタメも十分楽しめる大きな駅。

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ちょっと行けば鹿児島最大の繁華街「天文館」もあります。

前日に鹿児島に着いた時には、あちこち観光しましたが、楽しかった。

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街中にこんな感じで銅像と歴史の説明のキャプションがいくつもあります。

腹ごしらえも済んで、ここから今日のゴールの熊本県の八代駅を目指すのですが、選ぶルートは3つあります。

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ざっくりとした地図で申し訳ない。

1.肥薩線
これまで18きっぷの旅で主流だった、山の中を中央突破するルート。
日本三大車窓の一つと呼ばれる『矢岳越え』や特急『しんぺい・いさぶろう号』に乗れたり、めちゃくちゃ楽しいルート。

2.日豊本線
九州の右側を宮崎経由でぐるっと通るルート。特急列車の方が本数多いため、普通列車での移動は結構しんどい、18キッパー泣かせのルート。

3.肥薩おれんじ鉄道線(第3セクター)
九州の左側を通るルート。
第3セクターのため、JRの青春18きっぷは対象外。

今までなら迷わず肥薩線一択だったのですが、数年前の災害により肥薩線は現在不通となってしまいました。

そのため、今回は③の肥薩おれんじ鉄道を選択。初めて乗る路線なのでそれはそれで楽しみではあるんですが、肥薩線が通れないのは残念。

また、肥薩線に乗り換える隼人駅までの途中、車窓から桜島が見える区間があるのですが、こちらも今日はあいにくの天気で見られず。そのため、前日に桜島見てきました。

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いやー存在感がすごいです。いつか船で渡って行ってみたい。

それにしても、北海道の函館本線の一部廃線といったローカル線の特に利用者の少ない山中を走る路線などは年々廃線になっていっているので、肥薩線はそうならないことを願うばかりです。

お願い。一度でいいから矢岳越えを見せて!

鹿児島中央駅 13:26 〜 川内駅 14:15 (鹿児島本線)〜 八代駅 16:55(肥薩おれんじ鉄道)

JRで川内駅に向かい、ここから肥薩おれんじ鉄道へと乗り換えます。

川に内と書いて「せんだい」と読みます。

ちなみに宮城県仙台市にも川内駅があります。こちらはそのまま「かわうち」と読みます。

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肥薩おれんじ鉄道の終着・始発駅の「川内駅」

初めての肥薩おれんじ鉄道です。

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おれんじ鉄道と言うだけあって、車両もオレンジで可愛い。

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この肥薩おれんじ鉄道は、八代海(不知火海)や天草灘(東シナ海)と呼ばれる、九州の西海岸沿いを走る路線です。

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あいにくの空模様で、思ってたような景色じゃなかったけど、それでも海沿いを走る路線は気持ちいい。

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途中、観光列車「おれんじ食堂」とすれ違いました。(写真が撮れなかったので、インスタの投稿を)

この列車はその名の通り、車内で食事が楽しめる食堂列車。

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https://www.hs-orange.com/kankou/common/images/kankou/annai03.jpgより出典

この景色を見ながらの食事は最高でしょう。今度機会があったら乗ってみたい。

今日のゴール熊本県八代駅に到着。

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鹿児島中央駅から約4時間の移動を経て、ついに1日目のゴール「八代駅」に到着しました。

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肥薩おれんじ鉄道「八代駅」

八代駅に着いて、印象的だったのが駅前にある製紙工場。
駅の後ろに巨大な煙突がもくもくと煙を吐いてる光景は迫力があります。

不謹慎かもしれないけど、観光客の僕からするとこの光景は「なんか漫画とかに出てきそうな雰囲気で凄い」と思ってしまうのだけど、八代市の住民からするとこの状態はどうなのだろう。いつか聞いてみたい。

本日の宿は『セレクトロイヤル八代』

というわけで、1日目は鹿児島県枕崎駅から熊本県八代駅までの移動でした。

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1日目
移動駅:鹿児島中央駅〜枕崎駅〜八代駅
移動時間:約12時間

限界まで進めば博多か小倉くらいまでは行けたと思うのですが、八代に行きたい場所があったので今日はここをゴールとしました。

が、それはまた別の話。

今日の宿は、駅からバスで10分ほど行った場所にある『セレクトロイヤル八代』

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セレクトロイヤル八代 宿泊代:2,460円

少し古めのホテルでしたが、部屋も綺麗で窓から八代の街並みを見ることができて良いホテルでした。

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やはり奥に見える煙突の存在感がすごい。

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すぐそばにはアーケード街があり、部屋も立地良く、価格もリーズナブルなホテルだったのでぜひおすすめ。

おまけ

八代でもう一泊することになったので、翌日肥薩おれんじ鉄道で日奈久温泉に行ってきました。

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海辺の鄙びた温泉街で、木造建築の旅館も多く、風情がある温泉街で良かったです。500円で温泉も堪能しました。

あと、個人的に駅舎のレトロ感がめちゃくちゃ雰囲気があって良きでした。

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