早朝に予約していた「いなほ1号」の運休メールが来て、新潟に行くか迷いましたが、新潟方面の様子がわからず、とりあえず新潟まで行ってみました。
予約していた「いなほ1号」の運休で予定していた事がなにもできず、何も見れず。民宿でお魚を食べて、村上で塩引き鮭を見るだけの旅行になりました。
また、天気いい時期にリベンジをしたいです。
今回の旅行は村上の「きっかわ」で塩引き鮭を見るだけの旅になりました。
出発当日、朝5:00に村上行き特急「いなほ1号」の運休のメールが届く。新潟方面の雨の様子がわからず、とりあえず新潟まで行ってみる事に。本日の駅弁は「しらす弁当」。これが意外に量があるのでお腹がいっぱいになる。
上越新幹線、越後湯沢駅までは晴天。
新幹線は特に遅れる事無く、定刻で新潟駅に到着。新潟市内はまだ雨は降っていないようですが、空は厚い雲に覆われていました。
在来線の改札には「運転見合わせ」の張り紙が。どの路線も14:00頃までは運転は再開されない様。こればかりは仕方ないです。とりあえず14:00頃まで待って、運転再開しなければ、諦めて帰ります。
まずは特急券の払い戻しです。その後、旅行案内センターやバス窓口で村上行の交通手段を確認しましたが、やはり電車で行くしかない様です。
大雨の影響で、駅中の商業施設「CoCoLo」の開店が12:00になっており、駅ナカは「ドトール」ぐらいしか過ごすところがありません。「忠犬ハチ公」の前で14時間までの5時間どうするか考えます。
ふと思い出しました。新潟といえば「バスセンターのカレー」です。時間には余裕があるので、バスセンターまでは歩いて行く事にします。
新潟駅から歩いて1キロくらいのところに「万代シティバスセンター」があり、そこにはあの「バスセンターのカレー」ので有名な立ち食いそば屋があります。
ミニカレー(430円)、普通(550)、大盛(670)そしてカレーや蕎麦以外に、「柿の種」から「Tシャツ」「スプーン」まで買える万能な券売機。「ミニカレー」を購入。
久々に見た昔ながらの黄色いカレー。少し粉っぽいとこともありますが、とてもスパイシーなカレー。ミニといいながら全然普通の並盛です。価格がリーズナブルなだけに具のほとんどが玉ねぎですが、新潟県民に愛されているカレー。慣れるとくせになる味かと思います。忘れられないカレーになりました。
カレーを食べて再び新潟駅に戻った頃には土砂降りの雨が降り始めました。
「ドトール」で新潟駅前で配っていた号外を読んだりして、時間を潰しているうちに他のお店も開き始めました。ヨドバシで普段みない様な電化製品をじっくり見て廻ったりします。
カレーでお腹が一杯でしたが、特にやる事もないので駅ナカにあった「燕三条のラーメン」のお店でラーメンを頂く事にしました。背油の量「鬼油」がどれくらいの量なのかととても気になる処ですが。注文でしたのは「もやしラーメン」油は少な目にしました。
太麺のちじれ麺のラーメンを頂く。背油は少ないがあっさりとは言えない。
朝から、駅弁、カレー、ラーメンでお腹はパンパンになりました。
14:00頃改札に行き、14:30頃に村上方面の普通列車が運行し始めるとの案内放送。中止して自宅に帰るかどうかと迷いましたが、せっかくここまで来たので思い切って行く事にします。
徐行運転をする白新線から一時停車を何度も繰り返す羽越本線に乗り換え、17:30頃「村上駅」到着。今日の電車の運行はここまでとのこと。本日予約している民宿の最寄り駅は3つ先の「桑川駅」。「笹川流れ」の風光明媚な場所です。ここで夕日を眺めながら夕食は美味しいお魚をいただく予定でした。
村上市近くの瀬波温泉に宿泊される方は、お宿の送迎バスが待っており羨ましい限り。バスは一日わずか二本なので、もうタクシーしか手段がありません。
18:00頃に民宿に到着。お宿への到着が遅くなる事を電話で連絡。
(タクシー代は7800円、民宿の宿泊代は9000円です)
夕食は6:00だったのですぐに夕食となります。お刺身、焼き魚、煮魚、なめろう、もずく、あらのみそ汁とお魚三昧の夕食。
お刺身も一人で食べきれるか、心配になるくらいの量で、大満足です。
いろいろご説明をお聴きしましたが、何の魚か忘れてしまいました。焼き魚も煮魚も美味しく、久々に「魚を食べた」感があり満足の夕食でした。
ご馳走様でした。
民宿は、海から道路を挟んだところにあるので波の音がとても心地よく、ぐっすりと眠れました。(もしかしたら波の音ではなく雨の音だったかも)
朝方、近くの防災無線の放送で避難所の開設した旨の放送があり、雨の影響は夜が明けても続いている様です。
朝食には、自家製の「塩引き鮭」がありました。
始めて「塩引き鮭」を食べましたが、皮はパリパリ、身は燻製された魚独特の旨味があり、白いご飯との相性抜群でした。
今回お世話になった「民宿 磯魚(いさな)」。お宿の方から「村上駅まで送るよ」と声をかけて頂きましたが、電車も動いていて、天気は悪くても笹川の流れの雰囲気を味わいたかったので、「桑川駅」まで歩いて行く事にしました。
厚い雲の覆われた日本海。これが天気良ければ、きっと綺麗な景色なんだろうな。
かなりの白波が立っています。砂浜を歩く事はできません。
「弁天岩」
砂浜の先に弁天岩があり、ここまでは波は来ていないようなので降りてみました。
砂浜の先には大きな岩があり、岩に上には祠が立っているようです。
大きな岩も波で浸食され、大きな穴が開いています。波がなければ覗いて見たくなります。
波がテトラポットに当たり、白波が上がる風景がとても迫力があります。
ゆっくりと歩くこと約20分、「桑川駅」に到着。
晴れてたら綺麗な景色が見れる場所なんだろうな。
一向に雨が止まぬ中、1分遅れで電車が到着。
9:30頃村上駅に到着。またいつ電車が運休になるか分からなく、心配なので次の電車(11:30分頃)で新潟に向かう事にします。次の電車までは2時間。わずか2時間で村上観光をしなければなりません。
タクシーで「きっかわ」へ移動しようと思いましたが、「町やの屏風まつり」(屏風と民具が各町屋で展示)が開催中との事なので急ぎ足でちらっと見ていく事にします。
「孫惣刃物鍛冶(まごそうはものかじ)」
鍛冶屋ですね。引き戸が開いていたので覗いていく事に。
奥の部屋の囲炉裏の前には立派な屏風が展示されています。ここでご主人で出てきていろいろとお店の歴史を説明して頂きました。
昔使われていた鍛冶道具なども展示ががあります。鉄製のベルトの機械なので江戸時代の道具ではなさそうです。
「九重園」
お茶の最北端の村上。お茶が美味いとの事。お店の前を通ると声をかけて頂いたので、覗いて見る事にします。ここでもご丁寧に説明をして頂きました。
「お茶の最北端」でも気象変動を考えると、将来はもっと北の方まで伸びるかもしれないですね。
中には「鍋屋重兵衛」の提灯。お茶屋の前は「鍋屋」だったの事。ここは代々ご主人の名前は「重兵衛」がついている事。「今もそうなの?」と聞いてみたかったのですが、やめときました。
ここにも立派な屏風がたくさん展示されていました。奥には座ってお茶が飲めるようになっており、ゆっくりしたいところですが、あいにく時間がありません。
北限のお茶はどんなものかとお土産に買って帰る事にしました。「あさひの茶」が良く売れているとの事で「あさひの茶」を購入。
試飲もさせて頂きました。「あさひの茶」は深い旨味とコクが特徴との事です。
どうしても聞きたかったので最後聞いてみました。先代の肖像画の中に「田中角栄先生」の肖像画があり、「どんなか関係ですか?」と尋ねてみました。「先代が好きだった」との事です。さすが新潟です。角栄先生の影響力は大きいですね。
イチオシやっと「きっかわ」にたどり着きました。残り時間は1時間、戻る時間を考えるとタイムリミットは30分から40分くらいです。
お店に入る前に皆さんが入り口に立って写真を撮っていきます。左側に立つ人を見ると「逆ですよ。右ですよ」と声をかけたくなります。
どの鮭もとても立派なお顔をしてらっしゃる。近くで匂いをかぐと燻製のイイ匂いがします。
入った先は、お土産ショップになっており、その奥が鮭がぶら下がっている場所となっていました。お土産は後ですね。
ドアをあけると鮭がどばーと「吊る下がっている」「ぶら下がっている」光景は圧巻です。
イチオシこれは本当に凄い光景です。ご存じと思いますが村上地方では塩をすり込むことを「塩を引く」というので「塩引き鮭」と呼ばれています。
内臓を取り出し、粗塩をすり込んで一定期間寝かせるのが特徴で、その後水洗いして干すとの事です。
「新巻鮭」は「甘塩」を塩漬けしますが、「塩引き鮭」には大量の塩が使われるので、かなりしょっぱいのが特徴。熟成の期間も異なり、「新巻鮭」と別物です。
近くの「三面川(みおもてがわ)」でとれた国産鮭。ノルウェー産 やチリ産ではありません。セブンイレブンの銀鮭は400円ぐらいですが、ここは国産一切れなんと1600円。せっかくなので購入し、冷凍便で自宅に発送しました。
予定では「鮭料理」食べたり、「イヨボヤ会館」や「おしゃぎり会館」見る予定でしたが、また大雨で電車が止まる前に新潟に戻らなくてはいけないので、泣く泣く「村上駅」へ猛ダッシュで戻ります。
ギリギリで電車に間に合い「新潟駅」に到着。
新潟駅で「へぎそば」と「タレかつ丼」をいただきます。
やっぱり新潟はご飯が美味しいね。
新幹線の中では中条たまごの「たまごカツサンド」を頂きました。だし巻き卵を揚げてケチャップソースで味付けしたサンドイッチです。たまごがふわふわでこれは美味しかった。
今回の新潟の旅行は、ほとんど観光はできませんでしたが、新潟の美味しいものを沢山堪能しました。これはまた新潟に来いとの事ですね。夏に「笹川流れ」を見たいけど、雪の降る村上で再び塩引き鮭も見てみたいです。じっくりと計画を練る事とします。